『国語科学習用語《作文指導編》――テキスト生成AI時代に対応する小・中学生作文指導例・文例』公刊開始!

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 日本初の国語科学習用語辞典を公刊しました。国語辞典ではありません。国語科学習用語辞典です。国語科授業で子供が理解し,使用すると言語活動(本辞典では作文)が上達する用語の定義,解説,指導例,文例をまとめた辞典です。教員が一人で書き上げた珍しい辞典です。

 

 小・中学校での子供たちの国語学力向上と作文活動の充実,先生方の教材研究と授業改善,家庭での保護者による我が子への作文指導,そして全国民の作文の上達,テキスト生成AIのプロンプト開発に有効な辞典です。私は63歳の今でも,中学校で国語を指導しています。現任校でも,生徒の国語学力は向上しています。記述指導の成果です。正しく記述できるようになると,子供たちの国語学力は向上するのです。

 

 これまでの作文指導と本辞典での作文指導との大きな違いは次です。

 

 1 これまでの作文指導は取材させてから,構成を考えさせていました。それだと,何を書いてよいか分からないという作文嫌いな子供にしてしまう場合が多いのです。ところが,取材前に構成を決めさせると,何を集めてよいか,何を書いてよいかが分かるので,取材しやすくなります。まず,文章の種類(文種)を決めさせます。そして,文種ごとの構成を決めさせます。すると,取材内容を絞ることができ,取材しやすくなります。

 

 2 取材が終わったら,取材内容を検討させ,記述させます。記述させる際,更に具体的な情報を加えさせます。加筆です。また,文種によって段落数を変えさせます。文学的文章ならば,段落を多めにさせます。説明的文章ならば,段落を少なめにさせます。加えて,小学校3年生から使用するように学習指導要領で示されている引用の方法も詳しく辞典に書きました。多くの小学3年生は引用の方法を十分に指導されていないでしょう。引用は表現を豊かに,確かにするための重要な学習用語です。

 

 3 下書きをさせたら,必ず点検させます。点検の観点も辞典にあります。下書きの点検もこれまでの作文指導では,あまり詳しく指導されていませんでした。推敲前に点検させる必要がテキスト生成AI時代のこれからは最重要です。

 

 4 最後に清書です。下書きまでは,小学生にもタイピングさせます。手書きメモは現在,私の作文指導ではありません。しかし清書だけは,必ず原稿用紙に手書きさせます。大人は清書もタイピングの方が多いでしょうが,小・中学生には,清書だけは手書きさせた方がよいです。定期テストなど,手書きする機会があるからです。文字の形が崩れていると,中学校の定期テストでは,減点,誤答の対象になります。したがって,平仮名をきれいに書かせましょう。その方法も辞典に書きました。似ている平仮名の違いを理解させ,使用させると平仮名が上手になります。

 

 5 テキスト生成AIを使用させるためのプロンプト例も書きました。テキスト生成AIの生成物を自分の成果物にするための点検も清書する際の点検の観点が使えます。参考にできます。

 

 このような特徴を持っている日本初の国語科学習用語辞典です。指導例,文例も豊富です。文例は全て私の自作です。拙い文章ですが,文種ごとの違いを参考にしてください。作文指導だけでなく読解指導でも使える学習用語です。読解指導で教材に使われている学習用語を辞典から選定して理解させ,使用させ,作文指導で更に使用させると定着します。

 では,小春日和の中,言葉の森の醍醐味を味わってください。

 

 

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国語科学習用語辞典