国木田独歩の言葉

   社会が何処にある。人間の誇り顔に伝唱する「歴史」が何処にある。此場所に於て、此時に於て、人はただ「生存」そのものの、自然の中に托されていることを感ずる。
    真理の研究、真理の伝播、これ吾が天職なり。風吹かば吹け、雨降らば降れ、政治家をして華麗なる舞台に舞はしめよ。文学者をして大家連の虚栄を追はしめよ。吾はただ此の天職に真一文字に進まんのみ。   

 

    好きな言葉だ。国木田独歩が北海道へ来たときの日記らしい。真一文字に歩もう。